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【お金の強敵】預金は危険?!インフレリスクについて理解しよう

資産運用
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こんにちは、1級ファイナンシャルプランナーのMai(@MaiHayashi7)です。

 

周りでiDeCoやつみたてNISAを始めた人が多いけど、預金で置いておいたらダメなのかなぁ?
投資をするのは怖くてなかなか一歩が踏み出せない。
預金は確かにお金は増えないけど、元本保証で減ることはないんだしこのままにしておこうかなぁ。。

 

今日はこんな疑問に答えます。

 

本記事のテーマ

【お金の強敵】預金は危険?!インフレリスクについて理解しよう

 

1. インフレリスクとは

2. インフレリスクに備えるためには

 

本記事を読むことによって

この記事を読むことで、「インフレ」「インフレリスク」とは何か、なぜ預金で置いておくことが危険なのか、その内容と今後のインフレ対策について理解することができます。

 

日本人は資産の大半を預金に置いているという統計もありますが、預金にはインフレリスクという大きなデメリットがあります。

インフレという言葉は知っていたけど、実際にどんな影響があるのか知らなかったという人は、この記事を読んでお金の基礎である「インフレリスク」について正しく理解しておきましょう。

 

それでは早速見ていきます。

 

1. インフレリスクとは

 

インフレリスクとは、モノやサービスの価値が上がって、お金の価値が下がることです。

 

そもそもインフレ(インフレーション)とは

インフレとはモノやサービスの価値(値段)が上がることです。

・ 1本100円のジュース → 翌年には1本120円になっている

・ 1袋200円で20枚入っているおせんべい → 値段は同じ200円なのに、いつの間にか枚数が18枚に減っている(ステルス値上げ)

 

このように日々ニュースで取り上げられている「値上げ」がインフレです。

インフレが進みモノやサービスの価値が上がることによって、お金の価値が下がってしまうことをインフレリスクと言います。

 

例えば、お金を持って未来にワープしてみると

今100万円を握りしめて20年後にワープしたとします。

その100万円で、今と同じような買い物ができるでしょうか?

 

現在先進国(アメリカ、イギリス、ドイツなど)のインフレ率は年間2%ほどで、日本も年間2%の物価上昇を目指しています。

 

仮に毎年2%ずつモノの値段が上がっていったとすると、今100万円で買える自動車の値段は20年後には140万円になっており、今は100万円で車が買えていても20年後の世界では同じ車を買うことはできなくなります。

 

 

 

 

要するにお金の価値というのは常に変化し、物価が上昇したらその分だけお金の価値は減っていきます。

(※デフレは逆に物価が下がりお金の価値は上がっていく)

 

「値上げ」という言葉をよく耳にするように、物価というのは長期的に上がっていく傾向にあり、モノの値段が年間2%ずつ上昇するなら自分の資産も年間2%ずつ増えてやっとトントンになります。

預金は元本保証で減ることはないと思っている人もたくさんいますが、実際には物価上昇に資産の増加が追い付いていかなければ資産は年々目減りしていくことになります。

 

預金の元本保証というのはあくまでも額面の保証であって価値の保証ではないのです。

 

普通預金や定期預金だけに資産を置いておくということは、ほとんど増えない代わりに元本は保証されて一見安心に思えるかもしれませんが、実は自分の大切なお金を常にインフレリスクにさらしている状態とも言えるのです。

 

海外ではハイパーインフレも起こっている

2019年には南米のベネズエラという国の経済が破綻しました。

この時のインフレ率はなんと2,680,000%。

 

これはどういうことかと言うと、100円で買えていたジュースが268万円になったのと同じで、逆に言うと268万円が100円の価値しかないということになります。

このハイパーインフレにより、国民はモノが買えなくなりそれまでに貯蓄してきたお金は一気に価値を失いました。

 

これは極端な例ですが、ハイパーインフレは日本でも過去に起こっており、海外では今でも実際に起こっているのです。

 

実際に、過去の物価と比べてみよう

次は実際にどのぐらいのインフレが進んできたのか、身近なもので過去と現在の物価を比べてみましょう。

この約30年でも、緩やかにですがインフレが進んできたことが分かります。

 

1989年(平成元年) 2020年
はがき1枚 41円 63円
たばこ1箱 220円 540円
ランドセル 28,000円 53,600円
ディズニーランド入場料 4,400円 8,200円
大卒初任給 16万900円 21万200円

 

こちらのサイトも参考になります。

 

日本で海外のようなハイパーインフレが起こる確率は低いですが、年々緩やかにインフレは進んでいますので自分の可能な範囲でインフレ対策はしておいた方がよいでしょう。

 

2. インフレリスクに備えるためには

 

今後仮にインフレが大きく進んだ場合、マイナスの影響を受けるのは現金・預貯金です。

インフレ対策には色々な方法がありますが、簡単に始められるのはインフレに強い資産を持つこと

 

インフレに強いのは株式・不動産・金・外貨

インフレになれば企業の収益が上がり、収益が上がると株価も上がることから株式投資や不動産投資が有利です。

また現物そのものに価値があり、守りの資産とも言われる金やプラチナ、資産を全て円だけで持っておくのではなく外貨に分けて持っておくというのもインフレ対策になります。

 

ただし、下の記事にもあるようにそれぞれによってリスクやリターンの度合いが違いますので、運用商品については内容を十分に理解してから慎重に選んでいくようにしましょう。

 

 

初心者はiDeCoやNISAを活用しよう

実際に株式投資や不動産投資を始めようと思っても、いきなり株式の個別銘柄で取引をしたり多額の不動産投資をしたりというのは難しいですよね。

こういった投資は資産運用の中でもどちらかと言えばハイリスク・ハイリターンの部類になり、ある程度の知識がないと損失を出してしまう可能性が大きいです。

 

資産運用を始めるポイントは、まずは少額から出来れば積み立てで始めてみることをおすすめします。

 

私自身実際に、iDeCoとNISAを使って先進国株式・米国株式に投資をしており、インフレ対策・分散投資を常に意識しています。

 

まずはリスク資産を持つ第一歩として、「iDeCo」や「NISA」「つみたてNISA」を利用するのも一つでしょう。

 

 

どうでしたか?

今まで、投資をしたことがない、預金しかしていなかったという人は、今回お話しした「インフレリスク」についてまずは理解することから始めましょう。

目に見えている額面の数字と、実際のお金の価値は違うことがあります。

 

「リスクをとってまで投資をしたくない」と考える人もいますが、その時のリスクを避けることで実は後からもっと大きなリスクを背負うことになる可能性もあります。

預金は何よりも安心と思っているその考えこそが、実は大きなリスクなのかもしれません。

 

これまでの記事でも何度かお伝えしていますが、人によって有利な資産形成の方法は違います。

だからこそ正しいお金の知識を身に付け、自分に合った投資スタイルで資産形成をしていきましょう。

 

資産形成は一日でも早く走り始めた方が圧倒的に有利です!

この記事を書いた人
Mai Hayashi

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)。
FPで培ったお金の知識や趣味の株式投資を始め、暮らし・子育てに関する記事も発信していきます。

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