こんにちは、1級ファイナンシャルプランナーのMai(@MaiHayashi7)です。

自動車保険はどこで加入するのがいいのかな?
ディーラーから勧められたものより、ネット損保で加入した方が安いと聞いたけど、ネット損保は手続きやアフターサービス、事故対応に不安がある…。
自動車保険の選び方や、補償内容について改めて教えて欲しい。
今日はこんな疑問に答えます。
本記事のテーマ
【保険】自動車保険の選び方や補償内容を理解しよう!加入するなら代理店?ネット損保?
1. 自動車保険は必要なの?
2. 自賠責保険と任意保険の違い、補償内容を更に深堀りしてみよう
3. 加入するなら代理店?通販型・ダイレクト型のネット損保?
本記事を読むことによって
この記事を読むことで、自動車保険の選び方や基本的な補償内容ついて理解することができます。
自動車保険の入り方としては、ディーラーや代理店の担当者を通じて加入する「代理店型」と、自分で補償内容を選んで手続きをする「ダイレクト型」の2パターンがあります。
これは一概にどちらがいいという訳ではなく、それぞれの内容、メリット・デメリットを理解して自分に合った自動車保険の入り方を選択するようにしましょう。
1. 自動車保険は必要なの?
自動車保険とは、その名の通り自動車に乗っていて万が一のことがあった時に、相手や自分、搭乗者、車、傷つけたモノなどについて補償するための保険です。
そもそも保険というのは、あれもこれも心配だからと言って何にでも加入する必要はありません。
しかし、万が一何かあった時に大きな損害を被る可能性があるものについては、きちんと補償をつけて加入しておくことをおすすめします。
今回お話しする自動車に関しては、万が一事故を起こして相手を死傷させてしまった場合、またはご自身にもしものことがあった場合など、実際に起こってしまうと大変なことになります。
そういった場合に備えて、損害をきちんとカバーできる保険に加入しておくことをおすすめします。
自動車保険には2種類ある
自動車保険と言っても、実際には大きく二つに分かれます。
① 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)
こちらはいわゆる「自賠責保険」と言われるもので、強制的に原付を含む全ての自動車が加入を義務付けられています。
もし自賠責保険に加入せず自動車を運転した場合は、法令により罰せられ(50万円以下の罰金または1年以下の懲役+免許停止処分)、万が一事故を起こした場合は損害賠償金について全額自己負担となります。
例え下記の任意保険に加入していたとしても、任意保険で支払われるのは自賠責保険の支払い限度額を超えた部分のみですので、こちらは必ず加入するようにしましょう。
ちなみに自賠責保険に加入していないと、車検を通すこともできません。
② 任意保険(自動車保険)
任意保険はあくまでも加入は任意であり、強制ではありません。
一般的に自動車保険というと、こちらの任意保険のことを指します。
任意保険では、自賠責保険では賄えない部分についての補償となり、現在では約9割の人が自動車保険もしくは自動車共済に加入しています。(損害保険料率算出機構 2019年度版より)
2. 自賠責保険と任意保険の違い、補償内容を更に深堀りしてみよう
自動車損害賠償責任保険(自賠責)
自賠責保険は任意保険と違い、強制的に加入が義務付けられており、補償されるのは対人事故で相手方の死傷のみという特徴があります。
運転している本人や同乗者の死傷、車の損傷などについては補償がありませんのでくれぐれも注意しましょう。
相手方への傷害による損害(治療費、入院・通院費、休業損害費、慰謝料など)
被害者1名につき、最高120万円まで
相手方への後遺障害による損害
① 神経系統の機能や精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合
被害者1名につき、
第1級(常時介護を要する場合)最高4,000万円
第2級(随時介護をよする場合)最高3,000万円
② 上記以外の後遺障害
被害者1名につき、(第1級)最高3,000万円~(第14級)75万円
相手方への死亡による損害(葬儀費用、逸失利益、慰謝料など)
被害者1名につき、最高3,000万円まで
任意保険(自動車保険)
任意保険は、相手方の死傷だけでなく、運転している本人や同乗者、車、モノなど補償範囲が多岐に渡ります。
必要のない補償まであれこれ付ける必要はありませんが、どんな時にいくらの保険がおりるのか、自分はどの補償に加入しているのか内容をきちんと把握しておきましょう。
対人賠償保険(ヒト)
相手を死傷させてしまった場合の補償。自賠責保険で賄えなかった部分が補償される。
対物賠償保険(モノ)
相手の車、家、ガードレール、信号機、電柱などのモノを壊してしまった場合の補償。
人身傷害保険(本人や同乗者)
車に乗っている本人や同乗者が事故で死傷した場合の治療費、休業損害、将来の介護料、葬儀費を補償。相手方との示談交渉を待たずに保険金が支払われる。
搭乗者傷害保険(本人や同乗者)
車に乗っている本人や同乗者が事故で死傷した場合、過失割合に関わらず契約で決められた金額が入院日数や後遺障害の程度に応じて保険金が支払われる補償。(人身傷害の上乗せ)
無保険車傷害保険(本人や同乗者)
相手が任意保険に加入していない、また相手の車が不明な場合で、十分な損害賠償金を受けられない場合の補償。
車両保険(本人のクルマ)
契約車両に対する修理費用や、買い替え費用などの補償。また相手のいない事故や自然災害についても補償の対象となる。
車両保険は必要なの?
車両保険は、自分の車に何かあった時に修理費等を補償してくれる保険です。
事故で壊れてしまった箇所の修理費用や、盗難・いたずら、台風などの自然災害についても補償の対象となります。(※加入しているタイプによって補償範囲が異なります)
車両保険についてはよく必要性を問われますが、判断のポイントとしては補償内容と保険料のバランス、ご自身の運転歴や運転スキル、運転する場所・地域などから、総合的に判断することをおすすめします。
車両保険は保険料の負担だけで判断してしまいがちですが、実は地域によっても交通状況が違うため普及率が異なります。
また免許を取得したばかりの人や運転に自信のない人は、通常よりも事故を起こす確率が高まりますので車両保険については加入を検討するようにしましょう。
3. 加入するなら代理店?通販型・ダイレクト型のネット損保?
自動車保険に加入する場合、皆さんはどのように加入していますか?
よく聞くのが、ディーラーや保険代理店の担当者を通じて加入する代理店型か、ネットから自分で補償内容を選んで加入するダイレクト型の、どちらを選んだらよいかという質問です。
実はこれは一概にどちらが良いという訳ではなく、加入する本人の保険の知識や、求める補償・サービス内容によってどちらを選んだら良いかが変わってきます。
商品知識があまりなく、ネットでの申し込みや更新方法もよく分からない、手続きがめんどくさい、担当者を通じて細かく補償内容を説明してもらいたい、手厚いサービスやアフターフォローが欲しいという人は代理店を通じての加入をおすすめします。
一方、ダイレクト型のネット損保は全て自分で手続きをするため、インターネット割引による割安な保険料が魅力の一つです。自分で調べることが苦ではない人や、ある程度の商品知識に自信がある人はネット損保をおすすめします。
以下、それぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、自動車保険の加入について調べている人や見直しを検討している人は参考にしてみて下さい。
代理店型
従来からある販売形態。
損保会社が地域に独立した事務所を代理店として構えたり、ディーラー・整備工場などが代理店となり加入から更新・保全手続きまで対応する。
代理店型のメリット
・ 特定の担当者がつく
・ 細かい商品説明、補償内容を対面で聞くことができる
・ 更新漏れが少ない
・ 面倒な保全手続きも担当者に任せることができる
・ 必要、最適なプランを担当者が設計してくれる
代理店型のデメリット
・ ダイレクト型と比べると保険料が割高
・ 担当者によっては対応が良くない場合がある
・ 必要のない補償まで付けられる可能性がある
・ 代理店で扱っている保険商品しか加入ができない
通販型・ダイレクト型(ネット損保)
見積もりから契約手続きまで、ホームページやフリーダイヤルから直接保険会社と契約を結ぶ。
途中で人を介さない、代理店手数料が不要なことから低コストが実現できている。
ダイレクト型のメリット
・ インターネット割引などにより保険料が割安
・ 様々な保険会社の商品から選ぶことができる
・ 自分で条件を自由に設定できる
・ 更新時、他社への乗り換えも自由
・ 24時間365日いつでも申し込みができる
ダイレクト型のデメリット
・ 最初から最後まで自分で手続きが必要になる
・ ある程度の商品知識や補償内容について知っておく必要がある
・ 更新手続きを忘れてしまうと、保険がなくなってしまう場合がある
・ 深夜や休日の事故対応は受付のみ(保険会社により異なります)
どうでしたか?
任意の自動車保険の入り方については、それぞれにメリット・デメリットがあり、向いている人、向いていない人が内容によって変わってきます。
最近では、代理店型とダイレクト型では年々価格差が縮まってきており、条件によってはほとんど保険料が変わらないという場合もあります。
自動車保険を比較する場合は、保険料だけで決めるのではなく、実際に事故が起こった場合の補償内容、事故対応、アフターサービスを各社比較し、ご自身の運転歴や運転スキル、住んでいる地域に合わせて自分に合った自動車保険を選ぶようにしましょう。
保険料や加入の仕方も大事ですが、実際に万が一のことが起こった場合にきちんと補償を受けられなければ意味がありません。
本当に必要な補償、わざわざ保険に入るほどのことではないものの、見極めも非常に重要となります。
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